今日、「飲んでも?飲まなくても良い?と言われたのですが・・三か月前から月一回の
”骨粗しょう症” の薬を飲み始めました・・」との患者さんがいらっしゃいました。
市川に開業して三年強、同じセリフを別の患者さんからも幾度か聞きました。
そもそも、
飲んでも飲まなくても良い薬????そんなもの存在しないはず!
服用する必要があるから・・服用するのが薬です。薬には必ず・・必ず!副作用があります。体の異常に対して、副作用のデメリットを超えるメリットがあるから、服用するのが薬です。
例えば、がんの放射線治療も、大きな副作用に耐えても・・・メリットが大きいから頑張って行われるんです。
この安易な投薬・・は、いったい???
おっと、危ない・・やめておきます。
ところで・・
この薬のデメリット・・
歯科で抜歯が出来なくなります。
この薬は、あなたの骨のカルシウムの代謝をコントロールすることによって丈夫にする効果がある反面、骨の中の血流を減少させます。いわゆる、カチカチの石のような骨に代えてしまうと思っていただければ良い。
骨に血流がないということは、骨内に細菌感染等があった場合に、細菌等の攻撃に対抗する免疫をつかさどる細胞を感染源に運ぶことが出来なくなります。
骨が体の外に露出することはまれなのですが、歯科における抜歯後には、口の中にかさぶたができるまであごの骨が露出しています。その結果、「骨壊死」という骨が腐ってしまう現象が高頻度に起こるんです。
また、同じ理由で
インプラントの治療ができなくなります。
かといって、
〝大腿骨の骨折等を防いだり、元気に歩くためにも非常に有効な薬です。”
あなたに本当に必要なのか?
もう一度、整形外科の先生とお話しをしてみてください。
歯科からの、お願いです。